ＰＲＩＳＭマンスリーライブ
　００．０３．２４　六本木ピットイン

　あ〜、読者の皆さん、実に久々にライブに行ったような気がします。最後に行ったのが１２月２６日だったから３ヶ月ぶり。（そう考えると、大して久しぶりでもないか・・・外タレだったら１年２年当たり前だし・・・。（比較するのが間違ってるって？）

　演奏前恒例の和田氏足元チェック。（別に靴に興味があるわけではありません、念のため）
１．おなじみバッファー・アンプの手前にもう一つＡＢボックスが増えている。
２．本日はワーミー、ワウなどのペダル系はなし
３．クリーントーンのモニター用ピーターソン・アンプは以前はハーフサイズを２個並べていたが、本日は普通サイズ１個。
４．ギターはＰＡＷのメインとサブのみで、なすび（外観を見たい人はセンベエさんの福井商店まで）は見あたらず。（本番はすべてメインで弾ききった）

1st set

１．The first sky and the last sea
　本日はのっけから、深い深いこの曲が登場。そういえばず〜っと昔のタワーレコードでのサイン会イベントのライブの時もいきなりこの曲だったのを思い出した。
　３ヶ月ぶりに聴く和田さんのギターの音はクリーン、ディストーションともにディレイが薄く、かなりドライな音に感じられた。相変わらずモジュレーション系の音もあちこちで使っているが、以前よりずっと適用範囲が増えたように思える。
　ちなみにこの曲を始める前に建さんが楽屋に忘れ物をして他の二人が先にステージにいたため、和田さんがいきなり万ちゃんの髪の毛にネタを振っていた。

２．Longin' for home
　万作さんが「一曲目とはうってかわってイージーな曲。リズムがですよ。」と紹介したこの曲。そう言いながらもイントロはちょっと変拍子風でもたついていたりして・・・。
　途中、サビの部分のドラムのバッキングがブラシによる細かいパターンとなり、なんとなくＰＭＧの "Long Train Home" 風だったりした。（タイトルも似ていたりして・・・）
　クリーンの音色がまるでＰプロのエレアコのよう。（ということは "Firefly" で聴かれるあの音はあのソリッドボディ、アーム、ハムバッキング付きの変態（失礼！）エレアコでなくても出せるのか・・・。）

３．Black Wings
　ここで聴かれるクリーンの音も前曲同様エレアコのよう。曲のモチーフとなった湾岸戦争時の黒くオイルまみれになった鳥の話をしてくれていた。ところであの鳥の映像が西側の情報操作によるものだと言う話を聞いたことがあるが、なんとも空しいものを感じさせられますね。（たしかゴーマニズム宣言、戦争論にあった）

４．Tremblin'
　　曲を始める直前に和田さんが無言の練習を始める。「いや、前にわかんなくなったところを思い出しちゃってさ」と言うことで大急ぎで確認していました。それについて建さんいわく「今、アキラは珍しくそう言うことをやっているけど、僕なんかしょっちゅうですからねえ」
　この辺からギターの音がクリーン、ディストーションともにディレイのかかったものも混ざるようになってくる。ディストーションもブギーのフットスイッチを使ってＯＤ風とディストーションで使い分けているのは最近の常套手段通り。

2nd set

　今度は建さん、シーケンサー用のイヤホンコードがからまり、少々ウェイト。
１．Remember your young heart
　アレンジは途中に４ビートのギターソロ、ベースソロが入る、最近のパターン。サビの部分で万ちゃんが右のタム（もしかしたらバスタムだったかな？）を使ってリムショット。ドラムには詳しくない私ですが、それってふつうなんでしょうかね？

２．Biology's Lifeline
　導入部では珍しくアキラさんがタッピング。

３．Hong Kong
　珍しく万チャンが建さんとカウントの出し方を確認してからスタート。最近のライブの途中リズムを変えてソロパートが入るパターン。　ドラムソロが始まるとアキラさん、はじめのうちギターシンセでヘンテコな音で遊ぶ。ドラムソロ後半はツインペダルヲ生かしたパワフルなプレイ。

　ここでお馴染み　”和みのコーナー”。
・話題１：ミキサーの石山さんと建さんが「最近は日本人でいることが恥ずかしくなるような出来事が多い。」という話をしたこと。
・話題２：VIVID SOUNDから "LIVE ALIVE VOL.2" が再発になったこと。このアルバムのリミックスの時の出来事。（建さんがアキラさんに言われてレーシングカーセットを買ってきてスタジオの隣の部屋にコースをセットして遊んでいたこと。　
・話題３：それに絡んで、 "SILENCE OF THE MOTION" 　のリミックスの時にアキラさんと万チャンが巨人中日戦を見に行って巨人がぼろ負けして不機嫌になって戻ってきたこと。　
・話題４：さらにそれに絡んで、ツアーで広島へ行ったときに球場のエレクトーン奏者がアキラさんと建さんのことを知っていて試合中にＰＲＩＳＭだか松岡さんの曲だかを演奏してくれて驚いたこと（建さんは西宮球場の阪急とどこかの球団の試合だと思っていたが、アキラさんが「西宮に行ったことないもん」ということで広島市民球場ということに落ち着く。
などなど・・・。

４．You're still Dancin'
　終盤も近づきこの複雑な難曲（今日は「難曲１号」とか言わなかったなあ）が登場。全体に今日のコンディションは良かったみたいで、崩れる危険性を秘めたこの曲もばっちり、かっこよく決まってました。

５．Awakin'
　２部のラストはこの曲でした。途中アキラさんのギターソロなどに使われていたシングルコイル＋O.D.系（ディストーションが軽い）トーンもなかなか味わい深くて、私は好きでした。今日の演奏ではとにかく３ヶ月前に聴いたときよりもギターの音色が多くて、あれこれと試行錯誤中かな？　という気がしました。その分ギターはＰＡＷのメイン１本で通しましたけどね。そう、このギターの可能性を改めて確かめているのでは？　そういうように感じられた今日のアキラさんの音色でした。

ENCORE
　アンコールに応えてメンバー登場。万チャンから最近発売になったビデオと先程も話題になっていた "LIVE ALIVE VOL.2" のＰＲあり。それにしてもいつも思うのですが、アンコールの時に拍手をせずにメンバーが戻ってくるのを待っている人が割といるけど、それってマナー違反でしょう？　拍子しない人は居て欲しくない、そう思ってしまう私です。
In the afternoon
　万チャン曰く「聴くとさわやかだけど、やると難しい」というこの曲でこの日のライヴの締めくくり。私の知っている限りではこれまではクリーントーンで通していたこの曲だが、この日の演奏ではギターソロでクリーンに加えてシングルコイル＋ＯＤ系の音も使っていた。

　最近の例に漏れず、この日も全曲曲目紹介をしてくれていたが、万チャンが、から以前アンケートを取ったときに「曲目紹介をしないのは客に対して失礼だ」という意見があったので、と説明があった。なんだかそういうことを書いたような気がするなあ・・・・。きっとそういう意見が私以外にも多かったのでしょう、そういうことにしておきましょう。

　この日はＭＣでも紹介のあったVIVID SOUNDのＣＤの販売があり、六ピの出口にKEEPの２枚と件のLIVE ALIVE VOL.2が並んでいた。そうそう、こういうのって大事ですよね。これからも毎回のように来て欲しいですよね。
　因みにヤマケンはVIVID からリリースのKEEPの２枚はすでに買っちゃったので、残りの一枚をゲット。音源は同じようだがライナーノーツは新作（だと思う）。どうせ六ピで買うならと、ダメもとで「サイン入りですか？」と聞いたら「欲しいんだったらいいですよ、後で和田君にもらってきて上げますよ」ということだったので、急遽ライブ後のサイン会に様変わり。あまりたくさん持ってきていなかったＣＤはさっさと完売。サインは和田さんだけじゃなくて建さん、万チャンも書いてくれました。それにしてもさすがは和田さん、ギタープレイの時と同様、サインを書く手も速い速い！　「和田さん、ギターだけじゃなくてサインも速いですねえ」と言ったら「おまえ、馬鹿言ってんじゃないよ」と笑ってましたが・・・。

　「今日は３ヶ月ぶりに来られましたよ」という私に和田さん「おうっ、そうだよな」、と言ってくれてなんだか暖かいものを感じてしまった単純な私でした、ハイ。（いいじゃないか！ファンなんだから、と居直ってしまいましょう）